「ドイツや日本で生産された質の高い中古車を輸入し、販売していくつもりです」
SKエヌカーの朴星哲(パク・ソンチョル)社長(45)は「韓国の消費者は、いろんな車に乗りたがっています。
こうした需要を韓国の自動車メーカーが満たしていくのは難しいため、われわれのような会社が海外の
中古車を安く輸入して埋め合わせていくのです」と話す。
朴社長は「現在は、米国や日本の自動車競売市場や大型中古車ディーラーを通じて中古車を確保していく
案を検討中だ。先月は、米国のディーラーから中古車10台余りを買い付け、試験的に販売してみた」という。
これで反応が良ければ、来年からは中古車を本格的に輸入していく計画だ。
最近SKグループの系列会社であるSKネットワークスが新車の並行輸入を宣言し、輸入車の値下げ競争の口火を
切ったが、今回はSKエヌカーが中古車輸入を宣言。今後も国内販売を続けていく場合、自動車業界の追加の
値下げは避けられない見通しだ。特に中古車輸入は、新車の並行輸入と違って業界からの抵抗もそれほど大きくない。
また、整備についても、SKネットワークスと同様にSKグループの整備ネットワーク「スピード・メート」を通じて解決
していくことができる。
SKエヌカーの朴社長は「中古車産業の本質は流通業にある。今後は“中古車業界のEマート”になるのが夢」と
抱負を語る。つまり、国産車や国内販売された輸入車の中古取引だけではなく、海外の中古車を直接輸入することで、
顧客に質の高い製品(自動車)を安く供給していこうというのだ。
SKが2000年に創設したSKエヌカーは、中古車を中心に販売している企業で、オンライン・ショッピングモール
「SKエヌカー」のほか、中古車センターも経営している。初年度は1億4000万ウォン(約1630万円)にすぎなかった売り上げが、
今年は1500億ウォン(約174億円)にまで拡大することが予想されている。オンライン・ショッピングモールの会員は
現在約120万人で、中古車の1日の登録件数は約5000件に上っている。
朴社長は、ソウル大学産業工学部を卒業した後、同大学院で修士号を取得。2000年から、SK新規事業プロジェクトによって
新設された中古車事業「エヌカー」を担当している。
http://www.chosunonline.com/article/20071126000041