名古屋市千種区星が丘元町の椙山女学園大学近くの住宅街に、かわいいタヌキが時折姿を
見せている。体長は60センチ程度で兄弟3匹で行動しているらしい。同大学では数年前
からタヌキが現れ始めて人気となり、学園誌でも報じられている。
今週初めに同大学正門前に現れたタヌキは、背中にひどい傷を負っていた。
目撃した大学生らによると、エレベーターに挟まれけがをしたという。傷をなめている
しぐさが痛々しい。大勢の人が近寄っても逃げる様子はなく、携帯電話で写真撮影する
学生らにも、愛嬌(あいきょう)いっぱいで応えていた。
地域の動物事情に詳しい牧の池どうぶつ病院の鈴木克弥院長(37)によると、「タヌキ
は市内で5、6年前から多く見られるようになった。初めは日進市あたりにいたが、
その後、住民の餌付けなどにより増え続け、各地に拡大していったようだ」という。
だが、「タヌキは皮膚病などを持つこともあり、犬や人にも感染する。気を付けてほしい」
とも訴えている。
中日新聞 2007/11/24
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20071124/CK2007112402066801.html