窃盗事件などの被害届を放置したとして、埼玉県警監察官室は22日、警察署勤務の男性
巡査部長2人(ともに53歳)を停職6か月の懲戒処分とし、公用文書毀棄(きき)など
の疑いで、さいたま地検に書類送検した。2人は同日、依願退職した。
同室によると、1人は越谷署地域課に勤務していた2002年4月〜03年9月に受理した
45件、もう1人は蕨署刑事課に勤務した02年9月〜03年9月に受理した8件の事件の
被害届などを処理せず、それぞれの自宅の押し入れに隠した疑い。
時効が成立した分も含めると、1人は採用された1977年から計66件、もう1人は86年
から計38件を同様に自宅に持ち帰っていた。ともに「書類作成や捜査に時間がかかり、
未処理の書類を持ち帰った」と認めている。当時の上司3人も警務部長注意の処分を受けた。
高橋克郎・監察官室長は「警察業務の基本を逸脱した行為。業務管理を徹底し、再発防止に
努めたい」としている。
(2007年11月23日0時43分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071122i516.htm