http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/071113/crm0711131320026-n1.htm 防衛専門商社「山田洋行」をめぐる不正支出事件で、東京地検特捜部は13日、
防衛省幹部の参考人聴取に一斉に乗り出す方針を固めたもようだ。
同日中にも聴取を始めるとみられる。守屋武昌防衛事務次官(63)に長年にわたり
接待を行ってきた同社元専務、宮崎元伸容疑者(69)が設立した「日本ミライズ」が
代理店となっている航空自衛隊次期輸送機(CX)エンジンの調達に、
前次官がどう関与したのかなど、本格的に解明を進めるとみられる。
守屋前次官は今年6〜7月ごろ、CX新型エンジン調達をめぐり、
宮崎容疑者らが山田洋行から独立して設立した防衛専門商社「日本ミライズ」について
「なぜ(ミライズとの)随意契約ではだめなんだ」と部下に対して言及したとされる。
昨年12月には、CXエンジン製造元の米国メーカー「ゼネラル・エレクトリック」
(GE)幹部と、当時まだ同社と代理店契約を結んでいなかったミライズ社長の
宮崎容疑者と、約50分にわたって面会している。
特捜部は、CXエンジン調達などの経緯や、前次官が行った不透明な行為について、
防衛省幹部から任意で聴取を進め、事実関係を調べるとみられる。
宮崎容疑者から11年間に200回を超えて行ったゴルフ接待や飲食接待を受けていた
前次官が、見返りに宮崎容疑者側に便宜を図ったことがないかについても、調べるもようだ。
宮崎容疑者らは、前次官以外の一部の防衛省幹部にも接待を行っており、
山田洋行の米国法人を利用して捻出した裏金が充てられたとされる。
こうした接待の実態や、資金の流れについても引き続き調べを進めるとみられる。