(ワルシャワ)先月21日に行われたポーランド総選挙は即日開票され、ホモフォビック(同性愛嫌悪的)な
発言の耐えなかったヤロスワフ・カチンスキ首相率いる与党「法と正義」が中道右派最大野党「市民プラット
フォーム」に敗れた。右派政党「法と正義」は第2党に転落し、政権交代が実現する。
ポーランドのLGBTニュースサイトHomiki.plによると、投票率は過去最高の53.88%で、獲得議席数は「市民
プラットフォーム」が209、「法と正義」166、「左派民主主義者」53、「ポーランド農民党」31。選挙は
比例代表制で行われ、「自衛」や「ポーランド家族同盟」などの政党は議席獲得に必要な得票率5%に
達しなかった。
「法と正義」のヤロスワフ・カチンスキ首相はレフ・カチンスキ大統領の双子の兄にあたる。カチンスキ大統領は
ワルシャワ市長時代の2005年6月、同市におけるゲイ・プライド・パレード開催を不許可に。2004年には、
パレード開催禁止に対してLGBT団体が行った抗議行動について「このような(同性愛)などの性生活が
認められれば、人類は滅亡する」「男性と女性の間の伝統的つながりが疎かにされたとして、どのような
変化が起こるか想像すべき」と述べた他、今年3月には公式訪問先のアイルランドで「同性愛を容認することは
人類破滅を導く」と発言。カチンスキ首相は、これら大統領の反同性愛の姿勢を支持していた。(関連記事)
http://gayjapannews.com/news2007/news234.htm