パキスタン最大の都市カラチで19日未明(日本時間同)、事実上の亡命生活を終え、
18日に帰国したブット元首相が大型車で市内を移動中、近くで2回連続して爆発があった。
地元警察や病院当局者によると少なくとも124人が死亡、545人が負傷した。ブット氏は無事。
同氏暗殺未遂の可能性が高く、政府当局者は自爆テロだと語った。
ブット氏はイスラム過激派掃討に強い決意を示しており、アフガニスタンとの国境に近い部族地域
の武装勢力が反発、殺害を予告していた。近くの車が爆発したとの情報もある。犯行声明は出ていない。
ブット氏は18日午後、滞在先のアラブ首長国連邦から空路で地元カラチ入り。沿道に数十万人の
支持者が出迎える中、大型防弾車の屋根に乗って市内の支持者集会会場に向かっていた。
爆発後、自身が総裁を務める野党第2党パキスタン人民党(PPP)の党本部に避難、
予定されていた集会は中止になった。
犠牲者の大半はPPP支持者。警官ら治安関係者も死亡し、取材中の記者やPPPの幹部も負傷した。
2007/10/19 09:02 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200710/CN2007101901000099.html 19日、パキスタンのカラチで起きた爆発の現場(AP=共同)
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