ーアジアでのエアバス最大顧客に。ボーイング優勢の同マーケット切り崩しの先兵?ー
国営ベトナム航空が次世代広胴型機、A350XWB、10機を含むエアバス新造機30機の購入を決めた。同航空は既発注分を加え28機を所有し、
今回の新規発注でアジアでエアバス最大の顧客の1社になる。ボーイングが"老舗"のブランドで優位に立つアジア航空マーケットでエアバスは
追撃のビジネス・チャンスを狙う。国営ベトナム航空の発表によるとエアバスへの新規発注はA350XWB型10機、A321型20機ーの合計30機。
エアバスとの間で購入を確認する両者間の『了解覚え書き』(MOU)を10月1日迄に調印したという。今回のエアバスへの発注について
国営ベトナム航空のグエン・シ・ファン会長兼CEOは『向こう数十年の旅客需要増を考慮すると選定したA350XWBは最適の輸送力を持つ。
内部検討で経済性、乗客の快適性、環境への優しさ?等長距離路線投入に相応しい性能を有している』。同社はエアバスA320型10機、
A321型10機、A330型3機に加えA321型5機を注文済み。今回の受領機数をプラスすると国営ベトナム航空はアジア市場でエアバス最大の
顧客の1社に躍り出る。ベトナムは人口8,000万人。南シナ海での海底油田開発等で高度経済成長が加速しており東南アジアでも航空輸送分野で
将来性がトップ・レベル。エアバスはこれをテコにアジア市場で先行するボーイング追撃の追い風にしたい考え。
http://www.aviationnews.jp/2007/10/a350xwb1030_efee.html