ギリシア政府は先月25日、公立小学校6年生の新歴史教科書を回収した。
正教会や保守派批評家から、不正確で愛国心が盛られていないとの苦情が
出されているのに対応したもの。エヴィピディス・スティリアニディス教育省長官は、
専門家が24日に審査した結果を受けて、授業から排除することにしたと語った。
「改定版が準備が出来るまで、旧版教科書を使用する」と言う。
新教科書は1919〜22年の戦争で、トルコに敗北した際のギリシアの苦難を
過小視している、という強硬な批判が保守派批評家や学者から出ていた。
ギリシアとトルコとの歴史的な対立は近年緩和され、トルコのEU(欧州連合)
加盟にもギリシャは賛意を示しているものの、キプロス島の領有とエーゲ海での
国境確定問題は解決にはほど遠い。
ソース クリスチャントゥデイ
http://www.christiantoday.co.jp/international-news-1168.html