★ゆうちょ銀 1日発足 戸惑う関西金融機関 巨大な「敵」動向見えず
郵政民営化で10月に発足するゆうちょ銀行に対し、関西の民間金融機関の間に
戸惑いが広がっている。ゆうちょ銀は近畿2府4県で30兆円超の貯金量を持つ
巨大金融機関となるが、今後の事業展開が不透明だからだ。ゆうちょ銀は将来的に、
住宅ローンなどにも参入する意向を示していることから、各金融機関は市場を
奪われかねないと危機感を強めている。
●貯金残高33兆円・3107店舗
「ゆうちょ銀が地域に根差した店舗網を活用し、住宅ローンや企業向け融資などを
手がければ、地域の金融機関は存在意義を失いかねない」――関西の地方銀行首脳は、
ゆうちょ銀への警戒感をあらわにする。
ゆうちょ銀が引き継ぐ近畿2府4県の貯金残高は2007年3月末で33兆9543億円。
三井住友銀行の預金残高約20兆6200億円の1・6倍だ。
店舗網も、近畿管内の44支店と業務委託する郵便局を合わせると、その数は計3107店舗に達する。
三井住友銀(213店)や三菱東京UFJ銀行(171店)をはるかにしのぐネットワークだ。
関西は、メガバンクと地銀、信用金庫などが競合する金融の大激戦区だ。
金融機関の多くは、早くからゆうちょ銀の発足をにらんで、金利優遇商品の投入や
手数料の引き下げなどで顧客の囲い込みにいそしんできた。
しかし、現実には「ゆうちょ銀の具体的な事業展開が見えず、対抗策も講じようがない」
(信用金庫大手)のが実情だ。
ゆうちょ銀の参入で最も影響を受けるのは、営業手法や市場が重なる信用金庫や
信用組合などとされる。和歌山県のきのくに信用金庫と湯浅信用金庫は08年1月をめどに
合併することを決めたが、「ゆうちょ銀の影が背中を押した」(関係者)模様だ。
今後、地銀を含めた地域金融の再編を促す可能性もある。
京都銀行と泉州銀行は今月、ゆうちょ銀から住宅ローンなど個人向けローン事業での
提携の打診を受けた。両行は断ったが、静岡県のスルガ銀行は業務提携協議を
進めていくことで合意した。
ゆうちょ銀の揺さぶりに、関西の金融界でも追随する動きが出るかどうか疑心暗鬼に陥っている。
ゆうちょ銀の出方だけでなく、他行の動きなどにも神経をとがらせる状況が続きそうだ。
讀賣新聞
http://osaka.yomiuri.co.jp/eco_news/20070929ke04.htm <社保庁よりもっとヒドイ>
●郵貯は「横領・裏金・暴行」まみれだ!●
あなたの貯金も年金同様、ボロボロに食い潰されている
福田康夫氏は、「小泉改革を継承する」といって、首相の椅子を勝ち取った。
その福田政権を追いかけるように、「小泉改革」最大の遺産である郵政民営化がスタートした。
ところが、船出した“世界最大の民間金融機関”は、頻発する横領事件などで、
すでに国民のカネをボロボロに食い潰している。187兆円もの貯金を抱え込
んだまま走り出した巨大組織の暗部を新首相は放置し続けるつもりか。
http://www.weeklypost.com/071012jp/index.html