★福田政治団体 領収書改竄
「とにかく国民にきちんと、説明しなさい」――。
27日、政治資金問題が発覚した石破、渡海両大臣にエラソーに説教をたれた福田首相。
だが、説明すべきは自分の方だ。自身が代表を務める自民党支部などが、
大量1000万円分に上る領収書を改竄していたのだ。
領収書の改竄が発覚したのは、福田が代表の「自民党群馬県第4選挙区支部」、
関連政治団体「福田経済研究会」の03〜05年分の政治資金収支報告書。
さらに05年衆院選の「選挙運動費用収支報告書」だ。
いずれも、地元の群馬選管に提出されたものである。
一例を挙げると、04年4月30日に都内の老舗うなぎ割烹が発行した14万4900円の領収書。
福田の資金管理団体「千代田経済懇話会」と書き込まれたあて名を二重線で消し、政党支部の判を押してあった。
この店の店員は「ウチは領収書の書き換えは行っていません。
一度書いた領収書を持参してもらえれば、こちらであて名を変えますが……」とクビをかしげる。
「首相の報告書には、こんな領収書の写しが無数に添付されているのです。
修正液であて名を消し、その上から書き換えたものまである。
鴨下大臣があて名を消した計147万円分の領収書の写しを提出し攻撃されていますが、
首相の領収書改竄は3年分だけで1000万円を超えています」(関係者)
支出先が今や現職大臣の会社でも、お構いなし。
03年9月1日に舛添厚労相の会社に振り込んだ講演料20万円。
領収書代わりに添付した振込明細書は、資金管理団体の口座名を二重線で消し、政党支部の判を押していた。
言うまでもないが、こんなインチキ領収書は民間企業ではご法度だ。税務調査が入れば一発アウトだろう。
福田が政治資金規正法の改正論議で1円からの領収書公開をかたくなに拒んでいるのは、
「このためか」と疑いたくなる。
福田事務所が政治資金のチェックを委ねる「企業税制研究所」の朝長英樹代表理事は、
領収書の改竄を認めた上で、こう回答した。
「領収書の書き換えは本来、先方にお願いすべきですが、先方にご負担をかけづらい事情から、
福田事務所にて行っております。いずれにしても、問題ありません」
さあ、自身が掲げた「政治の信頼回復」のため、福田に説明責任を果たしてもらおうじゃないか。
ソース
http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/society/story/01gendainet02033890/