阪神電鉄の夜行高速バス運転手2人が基準値を超えるアルコールの検出で無期限乗務停止になっていた問題で、
同社は26日、同様に基準を上回る飲酒で乗務停止になったバス運転手が
05年から今年9月までに計15人にのぼることを明らかにした。
道交法の酒気帯び運転に該当するケースが発覚しても、警察などに通報しておらず、
同社は会見で「身内に甘いと言われても仕方ない。罰則強化なども検討したい」と陳謝した。
同社によると、乗務停止者の内訳は05年1人、06年6人、07年8人。同社の基準値(呼気1リットルあたり0.13ミリグラム)や、
共同運行会社の基準値を超えたため乗務を外された。
今年の8人は38歳から59歳で、夜行高速バスが2件(3人)。路線バスが5件(5人)。
うち路線バスの2人は自家用車で出勤し、直後の出発前検査で酒気帯びに当たる数値(同0.15ミリグラム)を上回っていた。
8月21日には千葉県船橋市の営業所で、神戸・三宮と千葉を往復する路線の復路出発前に、
運転手(48)から共同運行会社の基準値(同0.07ミリグラム)を超えるアルコールが検出された。
この運転手はアルコールが基準値を下回るまで営業所で待機し、
先に出発したバスに別の車で追いついて運転を代わっていた。
同社では乗務前に陽性反応を示した回数に応じ、10日間から無期限の乗務停止処分が科される。
今年乗務停止になった8人は、無期限の2人以外、全員が10日間乗務を外れている。
朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/0926/OSK200709260075.html