「自由と民主主義のお値段は?」(英紙タイムズ)−。
法の支配、自由主義の原型となった英国の「マグナカルタ(大憲章)」1297年版の1つが
12月中旬にニューヨークで競売に掛けられることになった。大手競売会社サザビーズが25日、
発表した。
同社のデイビッド・レデン副社長は「大憲章は自由を求めて永遠の旅を続ける人類の象徴だ。
レオナルド・ダビンチのモナ・リザ級の競売になるだろう」と語り、最高3000万ドル
(約34億4000万円)での落札を期待した。
成文憲法を持たない英国憲法の一部をなす大憲章は1215年、国王の権限乱用を制限し、
人民の権利と自由を保障するため制定された。13世紀に最大で400部が発行され、
17部が現存している。今回、競売に掛けられるのはエドワード1世時代に発行された
1297年版の1つ。
これまで米国のペロー財団が保有し、ワシントンの国立公文書館で米合衆国憲法、独立宣言と
並べて展示されていた。同財団は「売却資金は医学の研究や公教育プログラムにあてられる」と話す。
大憲章の原典はロンドンの大英図書館に展示されている。
[産経新聞](2007/09/26 09:21)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/europe/070926/erp070926001.htm