過去30年間で最悪規模の洪水に見舞われているアフリカ大陸を支援するため、
赤十字社などの援助団体が危機的状況に警笛を鳴らし、資金を募っている。
サハラ以南の大西洋岸からインド洋までを襲った豪雨と洪水は、「ラニーニャ
(La Nina)現象」によって発生。洪水はすでに18か国で300人近い死者を出しており、
洪水による伝染病のまん延が懸念されている。
ガーナからケニアにかけて、約65万人が緊急に人道支援を必要としている状態
だが、大雨は今後しばらく続くと予測され、状況はさらに悪化するとみられる。
AFPが集計した政府当局や救援団体のデータによると、洪水の影響による死亡者
数は少なくとも270人。
ウガンダでは政府が20日、8月から続いた豪雨で冠水した同国北部および東部に
非常事態を宣言した。
また、救助隊員らは、医療体制が脆弱なアフリカ東部で伝染病が発生すれば、
死者数が急激に増加する可能性を指摘している。
今回の災害でもっとも大きい被害が出ているスーダンでは、60人が洪水によって
死亡している。また、隣国のウガンダ、ケニア、エチオピアも豪雨による打撃を受けて
おり、コレラなど水を媒介とする伝染病が被災者の間にまん延する可能性がある。
ソース AFP
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2286767/2170040