京都市下京区の浄土真宗本願寺派(本山・西本願寺)の寺院、常楽台(今小路覚真住職)が所蔵する
肖像画「親鸞聖人影像(花の御影)」の掛け軸に「親鸞の遺骨を宝塔に納めた」と記された江戸時代
の墨書が発見されたことが18日、分かった。
常楽台には、宗祖・親鸞(1173−1262年)の遺骨と伝えられる骨片が入った金銅製宝塔
(高さ約35センチ)が保管されているが、これまで公表されていなかった。墨書を調査した本願寺史料研究所
は「外部の目に付かないよう隠していたことなどから、骨片が親鸞の遺骨である信ぴょう性は高い」としている。
同研究所などによると、常楽台は本願寺3代覚如の長男、存覚(1290−1373年)が建立。
宝塔は内部が3層で、下の2層に骨片が納められている。
花の御影(縦134・5センチ、横79センチ)は1354年、存覚が夢で見た親鸞の姿を絵師に描かせたとされる。
今年7月、同区の表具店で掛け軸を修理するため解体したところ、軸木(長さ104センチ、直径3・6センチ)
に墨書があった。
2007/09/18 12:52 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200709/CN2007091801000277.html