★「iPhone」偽物がシェア先取り−ジョブズ氏はアジア進出で後手
9月11日(ブルームバーグ):台北市郊外の路地にある店の前に、
一台の黒のメルセデスが店内からしか開かないガラスの引き戸を遮っている。
店内に入れば、ハイテク好きの人は米アップルの音楽プレーヤー付き
携帯電話機「iPhone(アイフォン)」の類似品を正規価格の3分の2で買うことができる。
タッチパネル式でアップルのロゴを裏に付けたiPhoneの
類似品「iClone(アイクローン)」は全く本物のように見えるが、
アップルは2008 年までアジアで発売しない予定。店のオーナーは
iPhoneの米国発売の半年前にiCloneの販売を始めたという。
海賊版の販売は違法であるため、ファーストネームだけという条件で語った
オーナーのベンさんは、「非常に人気があるため、iPhoneを無視できない」と話す。
こうした類似品の流通は、アジアの偽造品製造者の動きがいかに速いかを示すものだ。
ベンさんの会社は、アップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が
1月に製品発表する前にインターネットに掲載された画像を利用して類似品を設計したという。
米商業会議所の推定では、類似品が世界経済に与える年間損失額は6500億ドル(約74兆円)に上る。
アップルの広報担当者は、偽物の流通による損失額についてコメントを控えている。 (以下略)
Bloomberg
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003001&sid=aZ5aGyePNrD4