気象庁は10日、世界的な異常気象をもたらすとされ今夏、日本列島の記録的猛暑の
一因となった「ラニーニャ現象」が、年明け後も続く可能性が高いとする監視速報を
まとめた。
過去の統計では、ラニーニャが日本の秋の天候にもたらす影響は小さいが、
冬まで続くと厳冬になることが多く、各地で積雪の過去最大を記録した
2005−06年の記録的豪雪の一因とされる。
ラニーニャ現象は、太平洋赤道海域の暖かい海水が東風の貿易風で西に吹き寄せられ、
東側の南米ペルー沖の海面水温が下がる。
日本の南のフィリピン周辺海域では海面水温が上がり、対流活動が活発になって
夏は太平洋高気圧の勢力を強める。一方、冬は日本上空に寒気を南下させやすくなり、
冬型の気圧配置が多く現れるという。
8月はペルー沖の監視海域で、平均海面水温が基準値(過去30年の平均)を1・1度下回り、
7月よりも0・9度低かった。貿易風も強まっており、気象庁は今後もこの傾向が続くと
予測している。
http://www.sanspo.com/sokuho/070910/sokuho044.html