産業技術総合研究所(茨城県つくば市)は30日、能登半島沖で実施した海底調査により、
今年3月に能登半島地震を引き起こした活断層を確認したと発表した。断層は約2万年前以降、
今回を除き1、2回活動。全長は18キロ以上に達し、能登半島地震ではこのうちの約15キロと、
その延長である陸域の約5キロの断層が動いたとみられる。
調査は7月3日から10日まで、石川県輪島市沖から同県志賀町沖の海域で海上保安庁と共同で実施。
産総研が開発した「高分解能音波探査装置」で海底の地質構造を調べたところ、震源域付近で活断層が見つかった。
断層周辺では、約2万年前に形成された氷河期の浸食面と、それを覆う堆積物が上下方向に約3メートル変形しており、
過去に地震が1、2回あったことが分かった。また、能登半島地震により断層の南側の海底が約50センチ隆起していた。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007073001000506.html