東邦銀行(福島市、北村清士頭取)の仙台支店に勤務していた30代の渉外担当の
管理職男性行員が、2003(平成15)年7月から07年6月にかけて、同支店の顧客で
仙台市の会社経営の夫妻から集金した現金などを着服、借金返済や生活費などに充てて
いたことが11日、分かった。
同日、同行が県庁で記者会見して明らかにした。着服した金額は累計で1億1973万
5537円で、着服と穴埋めを繰り返しており実際の被害額は約2700万円という。同行は
同日までに、管轄する仙台南署に被害届を提出、同日付で男性行員を懲戒免職処分とした。
11日明らかになった東邦銀行仙台支店の男性行員による預金の着服、流用事件の
発覚は、男性行員がかかわっているとみられる別の事件への警察の捜査が発端だった。
同行は、2005(平成17)年11月に相馬支店で勤務していた女性行員が預金を着服、
流用した不祥事を受け、「内部管理体制を充実させた」としていたが、今回の不祥事を
銀行内部のチェックで見抜くことはできなかった。頭取就任直後の不祥事発表の会見に、
トップ自らが臨んだ北村清士頭取は「想定外の手口。管理体制に不備があった」と、甘さを
認めるとともに「残念。再発防止を図ることで責任を取りたい」と苦しい胸の内を明かした。
ソース
http://www.minyu-net.com/news/news/0712/news2.html