伊藤一長前長崎市長射殺事件の発生前、長崎署の刑事が城尾哲彌被告(59)
=殺人、銃刀法違反などの罪で起訴=の知人から通報を受けながら放置していた問題で、
県警は六日午前、伊藤前市長の遺族に「不適切とは言えない」とする内部調査結果を報告した。
遺族は同日「(説明は)納得のいくものとは程遠く、むしろ大きな怒りをおぼえるものだった」
と県警を批判するコメントを発表した。
同日午前、永松衛長崎署長らが長崎市みなと坂一丁目の遺族宅を訪問。
調査結果と今後の改善策を説明した。
調査結果によると、長崎署の巡査部長(56)は事件の約二時間前に城尾被告の
知人男性から城尾被告の動向について通報を受け、上司の警部補(50)に報告。
しかし警部補は「具体的で差し迫った内容でなく、ただちに犯罪に結び付くものではない」
と判断し報告していなかった。
この判断について「城尾被告の特異な動向を県警として把握していない当時の
状況において不適切とは言えない」としている。
遺族はコメントで県警から明確な反省・謝罪がなかったことを明らかにした。
当時の判断を「不適切とは言えない」としている点について「選挙期間中」
「暴力団幹部」「現職市長」「選挙事務所」などの言葉を挙げ
「なぜ危機感を持っていただけなかったのか。
せめて選挙事務所に注意を促す電話一本かけてもらうことができなかったのか。
納得のいかない点があまりにも多い」と指摘。
「県警の判断・対応がちがっていたなら、いとう一長の命は救われたかもしれない
と思うと残念で残念でたまりません」としている。
さらに「県警全体の組織の問題」とし、真摯(しんし)な対応を求めている。
これに対し永松署長は「コメントできない」としている。
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20070707/01.shtml ※このスレは依頼スレにてご依頼いただきました。