[東京 2日 ロイター] シティバンク銀行のダグラス・ピーターソン会長は2日、
銀行の現地法人化と業務開始に伴い会見し、検討中の東証上場について、
新規公開(IPO)になるか預託証券の上場になるか「あらゆる案を検討中で、まだ
確定的なことは決まっていない」と語った。
一方、グループ子会社化を決めた日興コーディアルグループ(8603.T)との関係に
ついてピーターソン会長は、これまでに両社で蓄積した基盤を活かし「法人向け
業務やリテール銀行業務、カード業務との協業の方法を模索している」と述べた。
法人向け業務では、顧客ベースを今後数年で3倍に拡大するほか、シンジケート
ローン(協調融資)や証券化業務なども強化する方針という。
シティバンク銀行は現地法人化に伴い7月1日付で、社長にスニール・コール氏が
就任した。銀行を通じ、日本の一般富裕層(マスアフルエント)に投資信託や資産
運用に関連した金融商品を提供するほか、携帯電話やインターネットで取引する
新しいセグメントの顧客、中小企業経営者などに、幅広いサービスを提供する方針
という。
シティバンクは今後数年で日本における支店数を倍増する計画も打ち出しており、
2日業務を開始した浦和支店のほか、8月上旬までに千葉、大阪駅前、芦屋の各
支店と青葉台(横浜市)に出張所を開設する。
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-26690420070702