富山冤罪、男性「十分な弁護なかった」県弁護士会が調査へ
富山県氷見市の男性(40)が2002年、県警に婦女暴行・同未遂容疑で逮捕され服役した冤罪(えんざい)事件で、県弁護士会の「冤罪事件調査対策委員会」(斉藤寿雄委員長)が29日、男性から聞き取り調査をする。
弁護士3人が約30分間、当時の取り調べ状況、国選弁護人とのやり取りなどを男性に聞く。男性は「逮捕直後に弁護士と接見した際、容疑を否認したにもかかわらず、十分に弁護してもらえなかった」としており、調査対策委に説明を求める。
調査対策委は冤罪発覚直後の今年1月に設置され、男性からの聞き取りを要望していたが、男性は「弁護士に不信感がある」として消極的だった。
しかし、調査対策委が「県弁護士会所属の弁護士が担当したことから、弁護士会にも責任の一端がある」と説明したため、受諾したという。
調査対策委は、国選弁護人からも報告書を提出させるなど調査を進めており、来年3月をめどに報告書をまとめる方針。
(2007年6月27日14時41分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070627i405.htm