年間離婚件数:1年ぶりに増加 年金分割が影響か
厚生労働省が20日公表した4月の人口動態統計速報によると、4月を含めた過去1年分
(06年5〜07年4月)の累積離婚件数は、3月分(06年4〜07年3月)に比べ1349件増の
25万9064件となり、1年ぶりに増加に転じた。厚労省は「今年4月にスタートした厚生年金
の離婚時分割以外に原因は考えにくい」と分析している。
過去1年分の年間離婚件数は06年3月に26万7027件に達したあと減少に転じた。とりわけ
06年8月以降減少幅が大きくなり、07年3月は25万7715件にまで減っていた。理由について
厚労省は「昨年8月に『社会保険庁が年金の離婚時分割額の通知を始める』と報道され、離婚
を先延ばしした人が多かったことが考えられる」と言う。
単月でみると、今年4月は前年同月比1349件増の2万3355件となったものの、3月(2万
6485件)に比べれば減っている。元来3月は離婚の多い時期で、厚労省は「季節変動の
影響を排除できる過去1年の累積値で4月分の離婚数が増えた以上、年金分割の影響以外
考えにくい」と説明している。
また、4月の出生数は前年同月比で3カ月連続減の8万8758人。ただ1〜4月の累計出生数
は前年同期比0.3%減とほぼ横ばいで、厚労省は「出産年齢層の女性数が出生数より減って
いることを考えると、女性1人が産む子ども数を示す合計特殊出生率は依然上昇しているはずだ」
と見ている。
ソース
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070621k0000m040080000c.html