金やプラチナ製の指輪やネックレスを宝石店に持ち込んで換金する
消費者が急増し、一部の店では順番待ちの列ができる活況を見せている。
金やプラチナの価格が過去最高水準まで上昇しているのが背景で、
金地金などを売却する人も増えている。貴金属大手の田中貴金属工業
によると、同社が06年に個人から買い取った金地金は5年前に比べて
2.5倍、プラチナも2倍に達した。
東京・銀座にある同社直営の宝石店では、持ち込まれた地金や指輪
などをX線検査装置などを使って鑑定し、金、プラチナ含有量に応じて
現金か商品券で買い取っている。買い取り価格は市況を元に毎日改定
しているため、相場が上昇した日には買い取りを希望する客で1時間
近い順番待ちになることもあるという。
現在の買い取り価格は、金地金が1グラム=2700円、金製品なら
18金で1グラム=1800円程度で、5年前の約2.5倍。18金のネックレス
(30グラム)なら、手数料なども加味して5万円前後、純度90%のプラチナ
の指輪(2グラム)なら6000円前後で換金できる。
同社は買い取った製品を溶かして地金にし再販売している。同店の
山田英和チーフマネジャーは「デザインが古くなった装身具をまとめて
持ち込む方が多い。中古の装身具はよほどのブランド品でなければ、
今は素材価格で売った方がリサイクル店に売るより高い値がつく」と
説明する。
金、プラチナ価格は、米同時多発テロで安全資産として金が見直された
ことなどから01年を境に急騰。金価格は今年5月に最高値を記録し、
現在は01年比で2.4倍、プラチナは2.1倍に上昇している。
ソース(毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070607k0000m020091000c.html