三陸特産のコンブの根元の栄養豊かなメカブを使った発泡酒「めかぶキング」を、釜石市
箱崎町の金野正由さん(51)が開発し販売を始めた。「飲み過ぎない限り健康にいい」との
触れ込みで、ほのかに三陸の海の香りが口元に広がる。
メカブは食物繊維やミネラル、ビタミンが豊富といわれる。そのメカブの粉末を発泡酒に配合。
遠野市の第三セクター、宮守ブロイハウスに生産を委託した。試作では海草のにおいが強す
ぎたが、何度も試飲を重ねてのどごしもさわやかな飲み口に仕上げた。メカブの粉末は大槌
町漁協が開発し、製造特許を取得した特製品を使用。同漁協はこの粉末で作った育毛剤
「髪毛よい残った(ハッケヨイノコッタ)」などを発売している。
金野さんは釜石市と大槌町でラーメン店を経営。メカブの魅力に着目し、これまでに麺に
メカブを練り込んだめかぶラーメン、ニンニクのにおいを抑えるめかぶ餃子、めかぶ栄養
豆腐などを開発。「釜石めかぶの里」の商標登録もし、メカブを目玉にした「三陸総合商社」
の事業展開を目指している。
「メカブは海草の王様。その名にふさわしいキレもコクも深みもある味が出来た」と金野さん。
1本330ミリリットル入りで525円。限定2800本を県内主要酒店で18日から発売したが、
既に半分以上が売れたという。増産も検討している。
ソース:毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/iwate/news/20070524ddlk03040173000c.html