JR西日本は22日、視力が1.0に満たず、眼鏡やコンタクトレンズを使用する
ことを条件に列車の運転免許を受けた運転士のうち10人が、裸眼で運転して
いたと発表した。
同社によると、今月6日、大阪駅から野洲発網干行き新快速電車に乗務した
男性運転士(23)が、眼鏡をしないまま発車。運転中に「眼鏡がない」と言った
のを、同乗していた指導役の運転士(50)が聞き、次の尼崎駅で運転を引き継
いだ。運転士の眼鏡は駅構内の線路に落ちていた。
これを機にJRが運転士約2400人から聞き取り調査したところ、ほかに23〜
58歳の男性9人が「昼間はよく見えるので外す」「目が痛くなる」などの理由で、
眼鏡などをせずに運転することがあったと自己申告した。最も視力がよくなかった
のは、調査のきっかけになった運転士で、左0.5、右0.3だった。
9人は新幹線3人と岡山、京都、奈良など在来線の職場に所属する6人。同社は
「安全最優先の企業風土の構築に力を注いでいる時に大変申し訳ない」としている。
■ソース
http://www.asahi.com/national/update/0523/OSK200705220071.html