【パリ22日共同】
パリで開かれている国際獣疫事務局(OIE)総会は22日、牛海綿状脳症(BSE)の
安全基準をめぐり協議し、米国産牛肉の輸出条件について「牛の月齢を問わず輸出
可能な国」と認めることで一致した。
日本は生後20カ月以下の牛肉の輸入を認めるとの厳しい条件をつけている。米国が
月齢に関係なく牛肉を輸出できる国に認定されたことで、日本に対する輸入条件の
緩和圧力が一段と強まりそうだ。
バラ事務局長は記者団に対し「(加盟国からの)反対はなく、全会一致だった」と述べた。
BSE発生国からの牛肉輸入は、欧州連合(EU)諸国など多くの国で生後30カ月以下
に限っているが、日本は独自の厳しい基準を設定している。
条件緩和に際しては、日本政府は学識経験者らでつくる食品安全委員会に評価を依頼、
委員会は総合的に判断することになる。
OIEは動物衛生の国際機関。
http://www.47news.jp/CN/200705/CN2007052201001030.html