福岡県直方市で江戸時代から続くとされる伝統行事「直方山笠」が、
昨年7月に起きた引き手の死亡事故を受けて、今年は中止されることになった。
例年十数万人の人出がある夏の風物詩だが、四つの流(ながれ)の幹部でつくる
実行委員会が「死者が出たことを重く見た」として決めたという。
事故は昨年7月29日、JR直方駅前で起きた。
山笠を引いていた運動具店手伝いの男性(当時36)が転んで山笠の下に巻き込まれ、
全身を打って死亡した。3日間の日程の2日目だった。最終日の「追い山」は打ち切られた。
直方山笠には四つの流があり、事故後、各流の責任者が再発防止策などを検討。
事故が起きた流は早々に今年の自粛を決め、4月の会合で全体の中止を決めた。
来年以降については未定という。また、一つの流は「子ども山笠」は今年も出す方向で検討している。
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