アサヒビールなど日本企業3社が経営する農業法人「山東朝日緑源農業高新技術有限公司」
(山東省莱陽市)の農場に20日、ニュージーランド産のホルスタイン400頭が到着した。
今後、同農場では酪農で得られる堆肥(たいひ)を活用するなど本格的な循環型農業を
展開する。
同公司は、中国の新しい農業経営モデルをめざして昨年5月に設立された。
約100ヘクタールの大規模な農場に、日本の農業技術を導入してレタスやトウモロコシ、
イチゴなどを栽培し、中国の富裕層向けの高級品として出荷している。
今回到着した乳牛には1頭ごとにICタグを付け、最新システムで体調や牛乳の品質などを
管理する。7月から原乳の生産を始め、地元牛乳メーカー向けに出荷する計画だ。
牛ふんは肥料として野菜や果物の栽培に利用する一方、トウモロコシの茎は牛のエサに活用する。
今後もオーストラリア産の乳牛440頭を導入するなどして2010年末までに1880頭まで
規模を拡大する計画で、将来は独自ブランドの牛乳を出荷することも検討している。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070520i313.htm?from=main3