地下水の調査必要と指摘 築地市場移転問題で
東京・築地にある中央卸売市場の移転先となっている豊洲地区(江東区)の
土壌汚染をめぐり、東京都は19日、再調査が必要かなどを検証する専門家会議の
初会合を開いた。
座長で有害物質に詳しい和歌山大の平田健正教授が、土壌表面部の調査は
かなりできているとしながらも、地下部分と地下水に含まれる化学物質について
調査の必要性を指摘、都にデータを提供するよう求めた。
同会議は9月にも結論を出すが、場合によっては2012年予定の移転時期が
ずれ込む可能性もある。
築地市場は水産物を中心に取扱高は国内最大で、都は老朽化などを理由に
移転を計画。移転先では、工場を所有していた東京ガスが有害物質で汚染された
土壌の掘削などの処理をし、都も4・5メートルの盛り土をする対策を取る予定だ。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007051901000657.html