ベネッセがTOB発表 東京個別指導学院を子会社化へ
通信教育大手の「ベネッセコーポレーション」(岡山市)は18日、首都圏を中心に
個別指導専門の学習塾を展開する「東京個別指導学院」(東京)の子会社化を目指し、
株式公開買い付け(TOB)を実施する、と発表した。東京個別も同日の取締役会で
TOBへの賛同を決議した。ベネッセは昨年、予備校「お茶の水ゼミナール」(東京)を
買収、教室事業に本格参入している。
東京個別は85年の設立で、中高生対象の個別指導塾としては草分け。首都圏を
中心に192教室を運営しており、昨年度の売上高は約160億円で、直営塾としては
業界3位だ。
少子化や他社も個別指導を強化したため競争が激化しており、教材開発などで
ベネッセと協力して生き残りを図る。ベネッセも、教室事業を主力の通信教育に並ぶ
事業に成長させたい考えだ。
TOB期間は23日から6月19日で、買い付け価格は1株380円。総額は
最大127億円にのぼる。成立後も、東京個別は東証1部上場を維持する予定だ。
http://www.asahi.com/business/update/0519/OSK200705190030.html