板橋区で十八日、二階建て区立高齢者施設のエレベーターに、八十歳の女性一人が
約四十分閉じ込められる事故があった。原因は不明で、区は安全確認ができるまで
エレベーターの使用を中止した。
同区では一月に区役所で、六本木ヒルズでのワイヤ破断などの問題が発覚している
「日本オーチス・エレベータ」(中央区)が製造、保守点検するエレベーターが無人のまま
勝手に上昇する事故があったばかり。今回の事故機は日本エレベーター製造(千代田区)製で、
セイコーエレベーター(同)が保守点検している。
区によると十八日午後零時十分ごろ、区立高齢者施設「板橋いこいの家」(板橋三)で、
茶道教室に来た女性講師(80)がエレベーターに乗ったところ、ドアが閉まった後動かなくなった。
異常通報ブザーで気づいた施設職員が一一九番し、女性講師は約四十分後に救出された。
女性講師は一時、血圧が低くなったが無事だという。このエレベーターは一九九〇年の設置以降、
トラブルはなく、月一回点検しており、一週間前に点検したばかり。
他社が製造、点検するほかの「いこいの家」三カ所のエレベーター三基も十九日に緊急点検する。
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20070519/CK2007051902017273.html