【政治】地方版再生機構を提案へ　三セク処理も対象　民間議員[07/05/19]

地方版再生機構を提案へ　三セク処理も対象　民間議員

　地方にある中小企業の経営を立て直すため、地方版の産業再生機構を創設する構想が、
政府内で浮上していることが分かった。２８日の経済財政諮問会議で民間議員が提案する。
ただ、今年３月に解散した旧再生機構は経済情勢が悪化していた０３年に特例的に設立が
認められた。景気が回復した今、「官の介入」を復活させることは論争を呼びそうだ。

　政府内では渡辺行革相も、地方の中小企業の過剰債務問題を解消するため、
「地方版再生機構」の設立を提唱している。

　民間議員の構想によると、地方版の再生機構は、カネボウやダイエーの再建に乗り出した
旧再生機構と同様の仕組み。国からの出資を元手に経営不振に陥った中小企業に対し、
地方銀行が持つ債権を買い取ったり、企業再生の専門家を経営陣に派遣したりする。

　さらに自治体や地銀などが出資している第三セクターの事業売却や破綻（はたん）処理にも
手を広げる。

　存続期間も旧再生機構の発足時と同じく５年とする。また、内閣府は、預金保険機構から
５００億円程度の出資を受けられるよう、金融庁などと協議する考えだ。

　御手洗冨士夫・日本経団連会長ら民間議員は２８日に予定されている諮問会議で、
各都道府県にある「中小企業再生支援協議会」が役割を十分果たしていないと指摘。
構想の正当性を主張する。

　地方企業の再生を巡っては、０３年の産業再生機構の設立を機に同協議会のほか、
地方自治体や地銀が設立した地域再生ファンドが相次ぎ誕生している。経済産業省も
同協議会を統一することで、今回の民間議員構想に似た再生組織を作る計画を進めている。
国が民間企業に新たに介入することの是非が問われそうだ。

http://www.asahi.com/politics/update/0519/TKY200705190118.html

３セクは不良債権の先送りだってことは、もう皆理解しているだろ。
後の世代に迷惑をかけるなよ。