■フランス新首相にフィヨン氏
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070517AT2M1702A17052007.html フランスのニコラ・サルコジ大統領(52)は17日、フランソワ・フィヨン氏(53)を首相に任命した。
フィヨン氏は社会、教育関連の閣僚を歴任。一昨年、ドミニク・ドビルパン前首相(53)が首相
就任時に教育相のポストを追われ、サルコジ氏の実質的な選挙参謀になった。控えめで落ち
着いた印象で、記者会見でも丁寧に質問に答える。サルコジ氏が激しい性格で常に先を急ぐ
印象を与えるのとは対照的だ。
「シラク政権の成果で人々の記憶に残るのは(自分が実現に導いた)年金改革だけ」と言って
はばからない。ドビルパン氏が打ち出した若者の雇用改善策に対し仏全土で大規模な反対デモ
が起き、制度導入が頓挫すると同氏の政治運営を厳しく批判した。
実務・調整能力にたけ、真剣に話し合おうとする姿勢は労組などから一定の評価がある。
新政権の重要課題である経済改革の実行にはうってつけだ。パリ・デカルト大卒、仏北西部
サルト県選出の上院議員。ルマンの24時間耐久レース出場経験もある車好き。
(パリ=安藤淳)(21:46)