保険診療の監督業務に絡み、社会保険事務局の50代の指導医療官が、
出身大学である東京歯科大の同窓の60代の歯科医らに便宜を図った見返りに
わいろを受け取った疑いが強まったとして、警視庁は16日、贈収賄容疑で本格捜査に乗り出す方針を固めた。
捜査2課の調べや関係者によると、医療官は東京社会保険事務局(新宿区)に勤務していた
数年前、都内で診療所を開業している知り合いの歯科医らに対する保険診療の監督業務で便宜を図り、
見返りに現金数百万円を受け取った疑いが持たれている。
厚生労働省によると、指導医療官は、医療保険制度を適正に運営するため、
保健医療機関や保険医に対し、診療報酬に関する指導・監査を行う。
医師や歯科医師の資格を持ち、都道府県所在地の社会保険事務局に計約100人いる。
収賄容疑が持たれている医療官は同事務局在籍時、都内の歯科医の監督を担当し、
2年前からは北関東の社会保険事務局に勤務している。
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