塩那改良区 通帳に不透明出納 総代会 実態解明へ特別委
塩那台地土地改良区の総代会が10日、大田原市内で開かれ、総代の一人が、不透明な現金の出し入れが
あったとする土地改良区名義の通帳の存在を指摘した。総代会では、不透明な通帳の実態解明を求める
緊急動議が出されたが、今後調査に向けた特別委員会の設置などを理事会で検討していくこととなった。
この総代によると、不透明な現金の出し入れがあったとされるのは同土地改良区の元理事長名義の平成3年と、
同7年に作成されたJAの普通貯金通帳2通。同土地改良区の「償還積立金」「負担金積立金」という名目に
なっているものの摘要欄には一部の組合員名と住所が記され、現金が数百万円単位で積み立てられていた。
総代会席上、この総代は「通帳に現金を積み立てていた組合員の中には現理事もいる」などと指摘、
「どういう趣旨で積み立てていたのか」などと説明を求めるとともに総代3人以上の同意を得て緊急動議を提出、
真相を解明するための特別委員会の設置を求めた。
これに対し、通帳に氏名が記されていた理事は「ぜんぜんわからない」などと述べるにとどまった。
また特別委員会を設置して不透明な通帳の実態解明を進めるかどうかについて阿見正二理事長は
「内容を十分に把握できていない。(通帳に関する)資料などを集めたうえで設置するかどうかを
理事会で検討したい」との考えを示した。
総代によると、この通帳2通は前理事長が見つけ、これまで県に内容の確認などを求めてきたが、
回答などはなかったという。
産経新聞 2007/05/11 03:24
http://www.sankei.co.jp/chiho/tochigi/070511/tcg070511002.htm