愛知県岡崎市などで4店舗を展開しているインド・ベトナム料理店「スバカマナ」の
セレスタ・ロビンダ・プラサド経営者(40)=ネパール国籍=が、2005年12月まで
の3年間に所得1億円余を隠し所得税3千数百万円を免れたとして、名古屋国税局
が所得税法違反(脱税)の疑いで名古屋地検に告発したことが分かった。プラサド
経営者はすでに修正申告している。
関係者によると、プラサド経営者は、料理店の売り上げの一部を意図的に除外。
さらに、人件費を水増しする悪質な手口で、所得を大幅に圧縮して税務申告していた。
隠した所得はすべて、新規出店の費用や運転資金に回していたという。
スバカマナは、2001年3月に岡崎市に開店し、その後西尾、安城、刈谷市にも出店した。
チーズを挟んだ焼きたての「チーズナン」と豊富なメニューが売り物。コックは全員
インドやネパール、ベトナム出身で、結婚披露宴の2次会や誕生日会などの利用も
多く、民放のテレビ番組で紹介されたこともある。宣伝をまったくせずに口コミだけで
評判が広がり、女性や家族連れを中心に人気があるという。
プラサド経営者は1997年に来日。インドのほか、ドイツ、オランダ、香港などで調理師
の経験があるといい、スバカマナのパンフレットには「インド料理のすばらしさを伝えたい
という思いが日本で実を結びました」などと記載していた。
プラサド経営者は本紙の取材に対し、家族を通して「私の無知から起きたことで深く
反省している。これを機会に一からやり直したい」とコメントしている。
(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007050290072227.html