☆「後見人」詐欺:逮捕の元行政書士、HPで「命」説く
訪問リフォームで知り合った女性(94)から約2000万円をだまし取ったとして警視庁に
逮捕された元行政書士でリフォーム会社社長の山本成男容疑者(46)は、交通事故で
長男を亡くした経験から命の大切さを説いていた。病気や事故で亡くなった子供たちを
主役にしたホームページ(HP)を開設するなど「心優しい父親」として知られていた。
97年4月、長男(当時9歳)が、自宅近くで車にはねられ死亡した。
車を運転していたのは暴力団組員。当初の検察の処分は不起訴。山本容疑者は
「真相を明らかにしたい」と検察審査会に申し立て、不起訴不当の議決を得た。
再捜査でも不起訴となったが、子供を思う親の心が暴力団相手に立ち向かわせた。
「彼の存在が人々の記憶から薄れていくような気がしてふびんでならなかった」と00年2月、
長男に関するホームページを開設。同じように事故や病気で子供を亡くした親たちとの交流が
始まり、共同でHP「大切な人へ」を03年6月に始めた。
04年4月には長男との思いをつづった「ずっと、いっしょだよ」を出版した。
しかし、山本容疑者が元暴力団組員の神林正一容疑者(46)の勧めで、今回事件の
舞台となるリフォーム会社「青嵐環境開発」の社長に就任したのは、出版よりも11カ月前。
ちょうどHP「大切な人へ」を開設したころだ。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070426k0000e040087000c.html