【ラフィエット(米インディアナ州)=池尾伸一】
トヨタ自動車は20日、インディアナ州にある富士重工業の米国生産拠点、
「スバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ(SIA)」でカムリの委託生産を
開始、渡辺捷昭トヨタ社長らが出席して記念式典を行った。新規雇用される
従業員は1000人で、年間10万台生産する。トヨタが2005年10月に
富士重工と資本提携して以来、提携具体化の第1号となる。
トヨタは原油高が追い風となり米国の販売が急増しているが、北米での
生産能力が足りず、日本からの輸出が増加。摩擦を懸念するトヨタが
現地生産を早急に増やす策として選んだ。ダニエルズ同州知事も出席
した式典で、渡辺社長は「準備着手からわずか1年で、生産開始できたのは
両社のチームワークのたまもの」とあいさつした。
カムリの米国での販売は昨年約45万台。現在は米国で35万台を生産、
日本から10万台を輸出しているが、委託生産により、ほぼすべてが
現地生産となる。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007042190141720.html