【訃報】志賀昆虫普及社相談役の志賀夘助氏死去 104歳 日本昆虫学の先駆者
2 :
名前をあたえないでください:2007/04/18(水) 13:19:20 ID:EgXaRzFV
お悔やみ申し上げます。
3 :
名前をあたえないでください:2007/04/18(水) 13:42:20 ID:QJqk5gra
今までご尽力ありがとうございました。これからは私達若い世代が引き継いでいきます。
4 :
名前をあたえないでください:2007/04/18(水) 13:59:47 ID:je9WG9QQ
渋谷でも宮益坂方面はオフィス街だが
そこでもちょっと異色のお店だった
これって青学行く途中にある店だよね。
柄が伸縮し、網のワク部分が板バネでクルクル折り畳める捕虫網が
昆虫採集道具の王様か
毒は販売禁止に、注射器も販売禁止に
チョウは正方形の紙を斜めに折って両端をちょっと曲げた三角紙に包む
これを短い三角柱の形をした、三角ケースに入れる。金属製で緑色
あるいは牛革製。ベルトに付けられる
毒ビンという商品がある。細いガラス瓶にコルク栓がしてある。
一番下に毒をしみ込ませた綿を入れ、その上にコルクの薄い板がある。
そしてビンの底の方にちょっとえぐれた部分があり、上に毒を入れた綿が
跳ね上がったりしにくい。
これで、甲虫やカメムシなどは殺す。毒はプロは青酸カリを使ったらしいが
普通は酢酸エチルを使う。しかしこれも身分証が必要で厄介ゆえ
エタノールを入れたり、防虫剤のパラジクロロベンゼンやナフタレンを入れる
しかしパラジクロロベンゼンやナフタレンでは、カミキリムシの一部は死なないという
(樹木中の成分に似ている)
他にチオ硫酸ナトリウムなどを使う人もいる。色落ちを抑えるため
毒ビンを革ベルトに10数本挿せるものまである。機関銃のベルトのようだ
こういった商品が並んでいる
取った虫は、乾いて硬くなる前にさっさと足や翅を整えて乾かす。
チョウは展翅板というのに載せる。チョウを殺した後チョウの胸部に上から下へ針を刺し
上に1cmほど針が出るようにする。
展翅板は中央が深い溝になっている板(正確には板を組みさわせてある)
で、これで胴体が翅の邪魔にならないように出来ている。
溝に胴体を置き、針先を下に刺して固定する。
展翅テープという紙テープで翅を広げた状態に固定し、翅の形を整えつつ針で抑える。
翅には直接針を刺さないように。
前翅を
△△
と、下の直線部分が一直線になるように固定する。
直線部分が曲がっている種類は、適当に図鑑見て参考にして合わせる
後翅は、前翅の後縁部の長さの真ん中を後翅の縁が横切る高さまで上げる。
種類によってこれも上げる程度が違う。殆ど下ろした状態が良い種類もいる。
トンボは、後翅の前縁を一直線にする。
セミは羽を広げるなら適当にやれw
他の昆虫では、展足板というのがある。この上でやる
前脚を斜め前に、中脚と後脚は斜め後ろに伸ばす。
しかし脚の関節ごとに細かな調整を要する種類もいる
観賞用標本を作る人は200本近くも針を使い固定する。標本を採集データ、
そこに何がいたかを残すために作る人は、対称性だけは考慮して最低限の固定本数にする
展翅板で、中央部の幅を変えられるものがある。小さなシジミチョウはこれで胴幅に合わせる。
こういった器具も、専用の昆虫標本針なども含めて売っている
しかし近年は生きたクワガタを採集したり飼育したりする人が、
他の昆虫マニアの10倍以上になってしまった
そっちの人たちは、殺さず持ち帰るためルアーケースを使ったりしている。
飼育して死んだ個体も、標本は観賞用だから綺麗な個体だけ、と思っているため、
数百本の針を使い全関節を固定する。いい加減な標本では触角も符節も
曲がった状態で放置されていたりするが。
また泥を綺麗に落とす人もいれば、泥まみれでも意に介さないいい加減な人もいるw
糞虫は汚いから標本にするなら熱湯で殺し、消毒も兼ねましょう、と書かれた書籍がある。
しかしプロは「熱湯消毒なんかしたらバラバラになりやすい。第一昆虫への愛を感じない」だとw
標本をデータとして考える人は、ラベルを丹念に付ける。基本は採集日と採集地点と採集者名。
意外にも、種名は書いていない人がいる。種名は見た人が調べれば良いが
採集日と採集地点と採集者名は最初に付けないと分からないからとの由
飼育者のラベルだと、卵の孵化日、脱皮日、蛹化日、羽化日、死亡日、
種親の原産地はどこか、どのショップから購入したか、飼育何代目か、どんな餌を使ったか、
なんて情報が書いてある。もちろん幾ら省いても良い。
しかし普通ラベルは4cm×2cmくらいの小さな紙片だが、多くの情報を書くために
数倍の大きさになったり、何枚も重ねてあったりするw
小さな昆虫なら、上に小さな虫が乗り、下に大きなラベルがあるとバランスが悪いので
1.2cm間隔にそろえるための「平均台」なる商品がある
もっと小さな昆虫だと、台紙というものに貼り付けてその紙を針で刺す
標本箱はガラス蓋の付いた木箱で、更にこれを数十個収める標本棚というのがある
これが最も金が掛かる。これをケチるのは容易だが、その場合防虫に注意。カツオブシムシの侵入に気をつける
ラベル付けるの面倒だな〜と思っているうちに日にちがたって
固くなって捨てちゃった、なんて人がいる。
甲虫なんかはぬるま湯に付けると柔らかくなる。漬けた状態で
少しずつ関節を動かす
チョウは蒸気を当てたり、逆性石鹸を含ませた湯を浸した綿の上に
置いたりする。しかしそれでも容易ではない。
ここでやっと注射器が登場する。注射器に
タンパク質分解酵素を溶かした水を入れて固くなったチョウ標本に
注入すると、翅が動くようになる。
ラベルを付けろ!と偉そうに指図されてウンザリして標本作り辞めた人がいる
それくらいならラベル関係無しに針刺して自分が楽しめるものを作ればいいよ、
と言ってくれる人もいる
11 :
名前をあたえないでください:2007/04/18(水) 23:34:16 ID:zM2XW0Dh
虫が大好きだったんだな
死んだ時には虫が弔いに来てくれたんだろうか
DIYにあるものを用いて自作したらそっちの方が良かったなんて人もいる。
この店で売ってる革、ガラス、木材、ステンレス製の製品より
新しい素材でもっと良いのがある、と主張する人もいる
ジュラルミンでなくチタンで良いのがあるとか
しかし長く使うとなると、ポリ容器やタッパで代用したものは
やはり太陽光で劣化したりする
木は水をゆっくり吸って出してくれるがポリ容器は中で結露する
ガラスは割れる危険はつきまとうがこれも長持ちする
ゴム栓も劣化するがコルク栓は劣化しにくい
一度買うと末長く使えるのが、志賀製品の強みである
大阪などに、ここの製品に類似した商品を作り扱う店が出来ている
網は細いステンレス板バネの枠で折り畳めるのがあるが、
これ以外にジョイントがあってクネクネと折り畳むものもある。
板バネのものは、全力スイングをすると網が上に寄ってしまう
高速のヤンマなどはこれでは捕らえられない
しかしジョイントがある4つ折式の網枠はどうしても重い。
鋼鉄製4つ折などは、数十匹トンボ採れと言われると
しばらくしたら腕が痺れてしまう
軽金属のものが出来ているがやはりまだ重い
これとは別に、板バネが棹の中に入るタイプの持ち運び網がある
仕込み杖型とか言う。しかしこの方式は更に弱い。第一
毎回網袋に板バネを通す必要があり、現場で時間が掛かる
やや強めの毒と綿を入れた大きな水筒型タッパに小型昆虫を次々と放り込み
持ち帰って1つずつバラす、なんてやり方をする人もいる
また小型昆虫を集める人で、吸虫管というのを使う人がいる
管ビンのコルクに長いビニルチューブが2本付いている
その一方から吸い込む。なお、もう一端にはフィルターが付いている
これが無いと口に入ってくるw
また、吹く事による圧力低下を利用した吹虫管?というのもある
ガラス管の一端をコルク栓で、もう一端を金網で封した幼虫管
壊れやすいのが難点
折り畳めるバネタイプの網は、柄側が雄ネジになっている
折り曲げタイプの網は、柄側が雌ネジになっている
これを繋ぐジョイント金具というものもある。
釣竿で柄側が雌ネジになっているものがあり、これに網を取り付けられる
これだと長さ8mの割りに軽いグラスファイバー製の網になるので
高所のチョウに手が届く