【アニメ/米国】『ワンピース』 ライセンス保有企業、4キッズエンターテインメントからファニメーションに移行[04/13]

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 アメリカのアニメ情報サイトのanimeOnlineによると、北米地域の『ONE PIECE』のアニメ番組の
ライセンス保有企業が、これまでの4キッズエンターテインメントからファニメーションに移行した。
有力キャラクターライセンス会社の4キッズは、2004年以来『ONE PIECE』の北米でのアニメ
放映や関連商品の権利を管理してきた。また番組は土曜日朝の4キッズテレビで放映をされていたが、昨年
テレビ放映を停止していた。また、4キッズは『ONE PIECE』の今後の番組制作を停止すると発表して
いた。

 今回ファニメーションは『ONE PIECE』のライセンスを新たに獲得しただけでなく、これまで
アニメファンの間では評判の悪かった4キッズ版 『ONE PIECE』ではなく、オリジナルに忠実な
新しいバージョンを制作し直すとしている。そのうえであらたな作品として売り出す予定である。
北米でも珍しいメジャー企業間の大型タイトルのライセンス移動となる。

 『ONE PIECE』は日本ではマンガ、アニメとも非常高い人気を誇る作品だが、これまで北米では
同じ少年ジャンプ発のアニメ作品『NARUTO』に較べて人気の面で遅れをとっていた。こうした人気の違いは
様々な理由が憶測されてきたが、4キッズによる番組の過度の編集が番組の魅力を損なったとの見方も多い。
当初4キッズは、『ONE PIECE』を児童向けの土曜日朝の地上波テレビ用の作品として売り出した。
しかし、地上波放送の放送コードに合わせるため、タバコを吸うシーンや暴力シーンが大幅にカットされ、
脚本もほとんど書き変えられた。このためコアなアニメファンを掴むことが出来ず、一方で十分な子供の
ファンを獲得することが出来なかった。
 
 また、今回のライセンス企業の変更には4キッズとファニメーション両社の日本アニメに対する見方の違いも
影響しているかもしれない。4キッズが日本アニメの大型タイトルの権利を手放すのは、2005年暮れに
『ポケットモンスター』のラインセンス管理を失ったのに続くものである。4キッズは、『ポケットモンスター』と
『遊戯王』の成功で、米国の有力ライセンス会社に成長した企業である。しかし近年は、『ポケットモンスター』や
『遊戯王』に続く人気タイトルがなく、ビジネス面での苦戦が続いている。

 ここ数年は日本アニメ以外のキャラクターコンテンツの開発に注力している。一方で昨年秋までにテレビ放映を
開始するとしていた『ふたりはプリキュア』のビジネス展開は、現在も行なわれておらず、日本のコンテンツに
対する関心が急激に薄れている可能性が高い。

 一方、ファニメーションは北米での日本アニメDVD販売で首位となっているだけでなく、『ドラゴンボールZ』、
や『鋼の錬金術』といった商品展開が盛んな人気タイトルを抱えている。会社の業績も好調と伝えられている。
 最近は『クレヨンしんちゃん』の売り出しを目指すなど、マニア向けだけでないキャラクター展開の出来る作品への
関心を深めている。同様の可能性のある作品として、あらためて『ONE PIECE』に目をつけたと考えられる。
 今回、オリジナル版で『ONE PIECE』が復活することで、この作品のリベンジが叶うか大きな注目となるだろう。

ttp://animeanime.jp/biz/archives/2007/04/_4kids413.html


▽関連リンク
4キッズエンターテインメント 
ttp://www.4kidsentertainment.com/
ファニメーション 
ttp://www.funimation.com/
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