記憶障害損賠訴訟:学校側「落ち度ない」 争う姿勢示す−−口頭弁論 /大分
部活動中に脱水症状で倒れ記憶障害が残ったとして、大分市内に住む明豊高3年、女子生徒(17)と両親が、
同校(別府市)を経営する別府大学と元監督の女性教諭を相手に約1400万円の損害賠償を求めている訴訟の第1回口頭弁論が16日、大分地裁(一志泰滋裁判長)であった。
学校側は「倒れた後も適切に対処し落ち度はなかった」などと全面的に争う姿勢を示した。
訴状によると、女子生徒は昨年8月23日、バスケットボール部の練習直後に練習場で倒れ意識不明になった。
約2時間後に駆けつけた元監督は病院に運ばず寮に連れて帰るよう指示。
翌日、病院を受診すると記憶力低下が認められ、専門医の受診を勧められたが監督は両親に説明せず、専門病院にも連れて行かなかった。
25日、専門医を受診した結果、生徒は脱水症状による意識障害などで解離性健忘と診断され、約2年間分の記憶がなくなる障害を負った。
【金秀蓮】
毎日新聞 2007年4月17日
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/oita/news/20070417ddlk44040564000c.html