県警:HPに「身元不明遺体」サイト開設 情報提供呼び掛け /岐阜
県警鑑識課は、97年以降に県内で発見された身元不明遺体の情報掲載サイトを開設し、情報提供の呼び掛けを始めた。
同課は「1人でも多く方の身元判明につながれば」と期待している。
同様のサイト開設は13府県目で東海3県では初という。
97年以降の県内の身元不明遺体は計124体(男性102体、女性21体、性別不明1体)。
06年は10体で今年は既に3体。17体が山林、河川などで発見された年もある。
遺体の確認作業は、全国の家出人捜索願との照合や、遺留品などから身元をたどっていく。
遺体発見後1、2カ月間で確認できる場合が多いが、それ以降になると作業は困難を極め、こうした遺体の身元が判明したのは、過去11年で8人しかいない。
身元が分からない場合は、遺体発見場所がある自治体で火葬されて「無縁仏」になる。岐阜市の場合、市内の上加納山墓地に納骨される。
同市は「たまにお骨を受け取りに来ることはあるが、そのまま放置される遺骨がほとんど」と話す。
この状況を変えようと、県警はホームページ(HP)活用を決めた。遺体の発見日時や場所、推定年齢などの身体特徴のほか、着衣や所持品などの写真もひと目で分かるようにした。
従来は身元不明者に関する相談所を開いてきたが、なかなか情報が集まらなかったという。
同課は「県外の人でも見ることができる。多くの人に知ってもらい、家族の元に戻ってほしい」と話している。
サイトは、県警のホームページから、「身元不明遺体の身元捜査」へ。
【稲垣衆史】
毎日新聞 2007年6月7日
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/gifu/news/20070607ddlk21040351000c.html