視察研修:インドネシア国家警察幹部候補生3人、駐在所を−−南知多 /愛知
日本の警察制度を学ぶため、インドネシアから来日した国家警察の幹部候補生3人が6日、南知多町日間賀島の半田署日間賀島駐在所を視察した。
インドネシアでは、1村に1駐在所を作ろうと準備を進めている。
JICA(独立行政法人・国際協力機構)の活動の一環として、4日から22日まで、9人の警察幹部や同候補生が県を訪れている。
この日は、日本の警部クラスのトゥエディ・アデティヤ大尉(30)を班長に、男女3人が半田署の警備艇で日間賀島を訪れた。
島の公民館では、島内の各団体代表らも出席。
半田署日間賀島駐在所の鈴木正継巡査部長(53)が、ここ10年以上、島内では凶悪事件や交通死亡事故がないこと、駐在所連絡協議会や消防団などの協力で、安全パトロールを実施していることなどを説明した。
トゥエディ班長らは、「警察は上から指導すると思っていた。警察と住民の協力はどうしたらいいか」「住民は警察にどんなイメージを持っているか」「消防団員の訓練や団員集めは」など質問。
住民らも「駐在所員が、まず信頼を得ること、何でも一緒にやることが大事」などと答えていた。
トゥエディ班長らは、「警察がもっと住民から信頼されるようにしたい。今日の話を参考にして、インドネシアに合う形で実行したい」と話していた。
一行はこの後駐在所を訪れ、事務所内や住居部分などを見学、鈴木巡査部長と妻に島での生活や仕事での苦労などを質問していた。
【林幹洋】
毎日新聞 2007年6月7日
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/aichi/news/20070607ddlk23040307000c.html