姫路拘置支所:刑務官2人懲戒処分 規律違反受刑者取り調べず /兵庫
姫路少年刑務所(藤井照良所長)は5日、規律違反をした受刑者を取り調べなかったなどとして、姫路拘置支所(姫路市北条)の前支所長(50)を減給10分の1、2カ月、前統括矯正処遇官(58)を戒告の懲戒処分にしたと発表した。
同刑務所によると、同支所の60代男性受刑者が05年7月〜今年1月、居室で大声を出すなどの規律違反をしたが、前支所長らは取り調べなどをしなかった。
また、この受刑者が昨年4〜12月、割り当てられた刑務作業をしなかったにもかかわらず、適切な処置をせず、さらに作業をしなかった昨年1〜12月分の報奨金約1万3000円を誤って受刑者に過剰支給した。
他の刑務官は受刑者への対応について、前支所長らに相談していたが、明確な指示がなかった。
前支所長らは「男性受刑者は頻繁に不平不満を言い、指示にも従わない扱いにくい受刑者で、トラブルになりたくなかった」と話しているという。
【久野洋】
〔播磨・姫路版〕
毎日新聞 2007年6月6日
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070606ddlk28040643000c.html