世界初、空港内に囲碁サロン
http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=1&newsNo=232051 http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/dataimg/232051.jpg 【写真:空港ロビーの奥に開設された囲碁サロン=新潟市東区の新潟空港】
新潟市東区の新潟空港にこのほど、世界的にも例がないという囲碁サロンがオープンした。
囲碁歴30年で三段の資格を持つ梅沢正美さん(62)=同区粟山4=が、韓国や台湾など愛好家の多い国の旅行客との交流を深めようと開設した。
ただ、今のところ知名度不足もあって利用者は少なく、梅沢さんは「旅の行き帰りに一局打ちに来てほしい」とPRしている。
囲碁サロン「碁空(ごくう)」があるのは1階売店奥の現金自動預払機(ATM)が撤去されたスペースで、広さは約10平方メートル。
碁盤2台をテーブルに並べ、1度に2組の対局が可能だ。
梅沢さんは囲碁の大会で上海を訪れた際、待ち時間を利用して碁をしようと思ったが場所が見つからなかったため、外国との玄関口の新潟空港にコーナーを開設するアイデアを思い付いた。
同空港を管理する国土交通省東京航空局に開設許可を申請したが、当初は「空港内の囲碁サロンは世界的にも前例がないと驚かれ、交渉は難航した」という。
目的が国際交流にあることを強調し、ようやく許可を取り付けた。
しかし、奥まった場所にあることからサロンは旅行客の目にはとまりにくく、来店するのは顔見知りの仲間10人ほど。
また一局に30分から1時間程度かかるため、先を急ぐ国内線利用客も立ち見だけにとどまっているという。
梅沢さんは「ロビーでもできるように貸し出し用の碁盤も準備している。無限の手を創造できる囲碁ほど面白いゲームはない」と懸命にアピールしている。
サロンの営業時間は午前10時―午後6時半(火・土曜日は午前7時半―正午)。
入場料は500円。
新潟日報2007年4月16日