妊婦死亡問題 遺族の思いを学生たちに / 大淀町 2007/05/30 20:41
町立大淀病院で出産をする際に意識不明となり、19の病院で受け入れを断られたあとに亡くなった高崎美香さんの家族がきょう、奈良市にある奈良女子大学で、遺族の思いを学生たちに伝えました。
大学を訪れたのは、高崎美香さんの義理のお父さんである高崎憲治さんです。
憲治さんは、医療社会学を専門にしている栗岡幹英教授の招きで、教壇に立ったものです。
美香さんの死亡をめぐっては、夫の晋輔さんらが、大淀町と担当の医師に損害賠償を求める訴えを起こすに至っていますが、憲治さんは、美香さんの容体や治療について十分な説明がなく、不安と怒りが入り交じった当時の心境を語りました。
さらに、産科の医師の不足で、1人の医師に大きな負担がかかっていることや、予定日に出産を合わせようとする「管理出産」の現状に疑問を投げかけました。
そして、学生たちに美香さんの死を多くの人に考えてもらい、医療機関や行政と手を携えて、充実した医療を取り戻したいと訴えました。
来週6月6日には、夫の晋輔さんが、自らの気持ちを話すということです。
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