県警:盗難被害品、質流れ 巡査部長を訓戒処分−−押収手続き怠る /長野
窃盗事件で被害品の押収手続きを怠ったとして、県警は26日までに、40代の男性巡査部長を本部長訓戒処分とした。
調べでは、当時松本署刑事課に勤務していた巡査部長は03年12月、松本市の女性から「バッグなどを盗まれた」と被害届を受けた。
女性の知人の男が質屋に持ち込んでいたため、質屋に窃盗の証拠品としてバッグなど二十数点を保管するよう指示。
06年3月の異動に伴い、事件を別の捜査員に引き継いだが、同年秋ごろ、女性から同署に「そろそろ返してほしい」との問い合わせがあり調べたところ、同年4月に10数点が質流れしていたことが分かった。
巡査部長は当時、質屋に口頭のみで指示しており、質屋も同署から長期間連絡がなかったため流してしまったという。
巡査部長は被害額百十数万円を弁済し、既に示談が成立している。
手続きを怠ったことについて巡査部長は「忙しかったため」と話しているという。
【谷多由】
毎日新聞 2007年5月27日
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nagano/news/20070527ddlk20040278000c.html