県警:供述調書全ページ、指印を義務付け 来月以降導入 /長野
県警は24日、供述調書の全ページに容疑者の指印を求める新方式を6月以降、全署で導入することを明らかにした。
09年に始まる裁判員制度に向け、調書の任意性と信用性を高めるのが狙いで、全国の警察本部も8月をめどに新方式を導入する。
また、警視庁は今月10日から既に全署で始めている。
県警によると、現在は容疑者に供述調書を読み上げるか閲覧させた上で、最終ページに指印と署名を求めている。
しかし、近年、供述調書の任意性が裁判で争われるケースが相次いでいることなどから、警察庁が見直しを決めた。
新方式では読み上げて閲覧させた後、全ページに指印を求める。
県警では6月上旬から全署に新方式を導入する。
同日の定例会見で、吉沢敏彦・刑事部長は「現場レベルでは負担が増えるかもしれないが、業務に支障が出るほどではない。任意性の確保には望ましい方式だ」と話した。
【川崎桂吾】
毎日新聞 2007年5月25日
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nagano/news/20070525ddlk20010177000c.html