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内部告発:組織にモノ言えるよう 闘争の半生振り返り、串岡さんが講演 /富山

内部告発したため、30年以上も勤務先で不当な差別を受けた元「トナミ運輸」社員、串岡弘昭さん(60)=富山県高岡市=が県内の大学では初めて、富山市東黒牧の富山国際大地域学部のNPONGO論の授業の中で、このほど講義した。
【青山郁子】

串岡さんは、入社4年目の74年、業界のヤミカルテルを公取委に告発。
そのために営業職を外され雑用だけの「窓際族」として30年以上を過ごし、昨年9月定年退職した。
この授業は、まちづくりを担う人材育成が目的で、今年4年目を迎えた。
この日は、学生たちに「多様な生き方を学んでほしい」と、谷口新一講師(42)が串岡さんを招へい。
1〜4年生約50人が出席した。
串岡さんは内部告発に至った経緯から、約37年間の会社生活、裁判闘争などの半生を振り返った。
73年の石油危機で運輸業界がヤミカルテルを始めたため、「独占禁止法は経済憲法。談合、ヤミカルテルは野球に例えれば八百長試合である」と内部告発を決意。
その後は社内で厳しい現実が待っていたが「良貨が悪貨に駆逐されてはいけない。自由な競争社会であるべき」と、裁判で闘い続けたことなどを話した。
そして北陸電力の臨界事故隠しなどの例を挙げ、日本の企業の隠ぺい体質を批判。
「自分の会社の不正や違法について、間違っていると言えるのが社会人。自分の組織に自由にモノを言わないのは、日本人の汚点である」と指摘した。
さらに「人間は初歩的な間違いから逃れられない。間違いを言わなかったら、どういう結果になるか考えてほしい」「会社以外のいろんな接点を持ち、自分の会社を客観的に見るべきだ」などとアドバイスした。
谷口さんは「NPOは、多様な生き方を大切にする。今回の講義では、個人と組織の関係を学ぶと同時に、串岡さんのような生き方もあるのだということを理解してもらえれば」と期待。
串岡さんは「自分の会社に対しモノを言えるようになってほしい、との願いを込めて話した」と語っていた。
聴講した学生からは、「正義感と協調性の両面を重んじる人間になりたい」(1年男子)、「内部告発から窓際族、そして裁判。自分の人生をかけてまで一つの意志を貫き通したことは素晴らしい」(4年女子)、
「談合など、ドラマでしか聞いたことがなかったので、今回リアルな話が聞けてよかった」(1年男子)といった意見が寄せられた。
毎日新聞 2007年4月23日
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/toyama/news/20070423ddlk16040138000c.html