あしなが学生募金:大阪で一足早く善意募る きょうから全国で /大阪
病気や災害、自殺などで親を亡くした子どもたちを支援する「第74回あしなが学生募金」が21日、全国約500カ所で一斉に始まる。
大阪市中央区の高島屋前で20日、オープニングセレモニーが開かれ、遺児の大学生らが、タレントの西川きよしさんと一緒に一足早く募金を呼びかけた。
あしなが育英会によると、高校入学時の奨学金の希望者数は増加傾向にある。
00年度の846人から07年度は過去最多の1455人と約1・7倍に。
申し込み家庭の平均年収は07年度で139万円で、00年度から62万円減。
これは一般家庭の3割に過ぎないといい、近年の格差の広がりが教育にも影を落としている。
この日は、大学生ら約20人が「進学を希望するすべての遺児に奨学金を」と書かれた横断幕や募金箱を手に善意を募った。
病気で父を亡くした龍谷大4年、枝廣慶樹さん(21)が「私は、母の頑張りとみなさまの温かさ(募金)で大学に進めた。私のような若者を一人でも多くしたい」と呼びかけた。
募金は21、22、28、29日の午前10時〜午後6時。
関西は、同所や大阪駅前など37カ所で実施する。
【田辺一城】
毎日新聞 2007年4月21日
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/osaka/news/20070421ddlk27040561000c.html